- 公共交通機関での移動に苦手意識がある
- 出来れば使いたくないが、使えるようにするにはどうしたらよいかわからない
- 対処できることがあれば知りたい
障害特性として苦手な面もある方もいるかと思いますが、
移動手段としては、徒歩、自転車、自動車、飛行機、船、タクシー、バス、地下鉄、電車様々ありますよね。
今回は、公共交通機関の移動について深掘りしていきたいと思います。
公共交通機関の移動が苦手な理由
・混んでいると圧迫感を感じる/息苦しさを感じる
・周囲の音や匂いに敏感
・混雑時はパーソナルスペースがとりづらい
・途中で降りられない、何かあった時に出られない不安
・気分が悪くなったらどうしようと不安になる
・乗り物酔いをしてしまう
・周囲の視線が気になる
・息苦しさや動悸やめまいなど発作が起こってしまうのではないかという不安がある
パニック障害のある方だと、発作、苦手な場面への予期不安、苦手な場面への回避を継続することでなかなかうまく解決や対処まで行きつけず制限を受けるという話も耳にすることがあります。
社会不安障害のある方だと、視線恐怖などの不安が強く乗ることへ抵抗が出てしまう、ストレスがかなりかかってしまうことも多いようです。
公共交通機関が苦手だと就職活動で何が不便?
・移動に時間がかかる
・通勤に不便/仕事選び/志望業種/雇用形態に制約が生じる
・業務の中で公共交通機関での移動があると不便
・仕事に制限が生じる為、やりたいことができないことも
公共交通機関(バス/地下鉄/電車)ごとのメリットデメリット
公共交通機関ごとに特性も異なります。メリットデメリットをご紹介していきます。
仙台市だと市営/県営バス、地下鉄南北線/東西線、電車/在来線が多い為、3つをピックアップしてみます。
バス
【メリット】
・線路ではなく、道路を走れるので、様々なルートを走行できる為、路線が多岐に渡る
・停留所が多いため、わりかし目的地に近いところで乗降できる
【デメリット】
・天候や混雑状況によって、時間通りに来ない場合がある
・天候や混雑状況によって、移動に時間がかかる場合がある
・独特の揺れで酔いやすい(←サムガリの場合)
サムガリが昔、バスのアンケート調査で一日中バスに搭乗していたりしていましたので
好きなんですが、揺れや匂いが苦手だったりします…
「どこバス仙台」でバスの状況を確認できるので活用できるサイト/アプリがありますのでご活用くださいませ。
電車
【メリット】
・渋滞に左右されない為、時間が読みやすい
・沢山の人が乗車できる
・景色を楽しめる
【デメリット】
・天候や自己などで遅延する場合がある(遅延証明書はもらえる)
・地下鉄より目的の本数が少ない
地下鉄
【メリット】
・運行本数が多い
・一区間の時間が短い
・天候に左右されにくい
【デメリット】
・地下鉄構内が複雑で迷いがち
・外が見えない場合があって景色を楽しみにくい
時間の読みやすさでいうと 地下鉄>電車>バス
範囲の広さでいうとバス>電車>地下鉄
かなぁと思います。
公共交通機関(バス/地下鉄/電車)の対処法
・混雑しない時間帯に乗車し、慣れる
いわゆる、通勤ラッシュの時間帯7:30~9:00、帰宅ラッシュの時間帯17:00~18:30あたりを避けて乗車することから負担を軽くした状況から慣れていくという方法。
負担の量を絶対的に少ないところから経験を重ねて慣れる、自信を付けていけると思います。
・スタッフや誰かと一緒に乗車して段階的に慣れていく
1人では不安でも慣れ親しんだ人と一緒に乗車して段階を経て慣れていき、自信をつけていきます。
・ホームやエスカレーターから遠い車両を選ぶ(電車/地下鉄の場合)
乗る人が多そうなところではなく、乗らなそうなところを選択し乗車するともみくちゃになりにくいです。
・発作や不安症状が強い場合は専門の医療機関にかかる
発作の不安や、不安症状が強い場合は、まずは体調やストレスを溜め込まないような生活を心がけ
必要があれば専門の医療機関にかかり相談していきましょう。
・酔い止めの服用
酔いやすい人は酔い止めを服用しましょう。
また腹部を圧迫しないようにすることや楽な姿勢を意識しましょう。
・何に対して不安なのか、苦手なのかを明確にする
原因がわからないこととさらに予期不安は高まっていきます。
何故苦手に感じているのか、不安に思うのかを知ることで整理できることもあります。
加えて、不安に対して何をすればよいのか、対処を考える際により具体的に検討していくことができます。
・不安を軽減する為、乗車した際の習慣を決めておく
本を読む、動画鑑賞、音楽を聴く、目をつむる、どこか一方を見つめる等々…
やるべきことの習慣を決めておくことで、気持ちを整えることに繋がります。
・地下鉄、バス、電車、乗りやすいところから攻める
これだったらまだ乗りやすいかなと思うものからやってみることもありです。
・公共交通機関を使わない方法を検討する
そもそも利用しない方法を考えていくことも一つ大事なことです。
移動の必要のない自宅で働ける在宅勤務を検討する。
徒歩や自転車(可能であれば自動車)で移動のできる距離で生活/仕事探しをする
使う場合がある時は、障害者雇用であれば
時差出勤、退勤の配慮をもらうことや、業務中移動の少ない働き方を検討していただく、
そもそも、ラッシュの時間帯で乗る必要のない時間帯で働くことを検討する等
まとめ:無理はせず慣れや自信を段階的につけていくことが大事
「小さなことから少しずつ良くしていけばいい」
苦手なことを対処、乗り越えようとするときは、楽しいことをするときよりも
体力も費やしますし、ストレスもかかってきます。
頻度やハードルを少し低めに設定してできそうなところから休み休みチャレンジしていく。
移動に時間がかかる時、いつも「どこでもドアがあったらなぁ」なんて考えますが、なかなかに難しい
さらに「プライベートジェットがあったらなぁ」なんて考えますが、そんなお金持ちでもないし、なかなかに難しい。
無理をせず、誰かと一緒にやるでもいいですし、楽にできるところから始めてもいいと思います。
これまで通所している方の中には最初は苦手だったけれども、一緒に行ってもらうと大丈夫でしたということや
通所する中で少しずつ耐性ができてきましたとお話いただいたこともあります。
不安や苦手なことを共有して、一緒に対処法、対策を練っていけると嬉しいなと思います。
【サムガリ公共交通機関失敗談】
仙台駅の地下通路は当時よく迷子になりました。。。
バスは間違った路線に乗りがちです。
ぼーっとしていて、地下鉄を逆の路線に乗ってしまいがちです。。。
公共交通機関のお悩みの相談でも構いません!
お気軽にご相談
ご連絡お待ちしております( ゚Д゚)///
それでは、また!!
この記事を書いたのは
内容:支援員サムガリ
就労・自立支援ひらく
〒980-0801
宮城県仙台市青葉区木町通2-1-18
ノースコアビル6F
☎022-725-7224