- 抽象的な説明が苦手
- ニュアンスで伝えられるのが苦手
- 「あれ」「それ」ってなに?
働く場面での困り感がそこで出る
働いていく中での自身の課題として挙げられる方が多く見られます。
あれやこれ抽象的な説明が苦手な方への就労継続のアプローチ方法についてご紹介していきたいと思います。
現在働いている方
今後働こうと考えているが、困っている
ぜひ読んでいただきたいです!
障害特性としての特徴(発達障害/ASD/ADHD)
就労移行支援ひらくでは、
発達障害、ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)、ADHDなどの障害をお持ちの方が多く在籍されていました。
自身の特性を聞くと
それぞれニュアンスや捉え方や詳細なところは個々で異なりましたが
「曖昧な表現が苦手」
「抽象的な説明が理解できない」
というポイントの方が多く見られました。
それではそこで、一体その特徴はどんなことで困ることがあるのでしょうか…
抽象的な説明が苦手だと就労で何に困るの?
①指示される内容が理解できない
上司からの指示を受ける際、ニュアンス的なことを求められても理解が追い付かないことがあります。
「あそこにあるやつをあの辺に置いておいてこれをいくつかあるからやっておいてください」
⇒
ほぼ、指示語で一体何を言われているのかそもそも理解ができないですよね。
理解ができずに、上司に注意を受けた、なぜできないんだ!とおしかりを受けるなんてことも…
実際上記のような説明は上司の説明に問題がありそうですが、そこは置いておくとして…
理解しようとしても理解ができないことは失敗経験として蓄積し、自信を無くしてしまう要因にもなります。
後ほど解決策にも触れるのでお待ちくださいね!
②指示される内容を間違って解釈してしまう
上記と似ている点はあるけれど
抽象的でとらえようによっては選択肢がいくつもある指示のされ方だと間違って認識して
指示する側の意図に沿えない形で作業を進めてしまい、注意を受けるというパターンも…
③わからないのにうなづいてしまう
わからないんだけれど、どうすればよいかわからなくて思わずうなづいてしまい
結果どうすればよいかわからず、手が止まってしまい迷う。
作業が進まないので注意を受けるというパターン…
作業を遂行する上での困り感が出てしまうと苦手意識が生まれ自信がなくなり、自己肯定感が低くなる傾向がありますが
少しの工夫や取り組み方を変えるだけで、うまく対処できることたくさんあります。
うまく対処ができると、苦手意識がなくなり、できることで自信が生まれ、自己効力感が高まります。
自己肯定感が高まってきます。
そしてうまく良いループに入っていくことができます。←非常に抽象的ですみません.涙
就労場面での具体的な対処法
①指示される内容が理解できない
②指示される内容を間違って解釈してしまう
③わからないのにうなづいてしまう
⇒対処法
理解する為にできることを考える
です。
作業の指示を聞くとき、口頭のみで聞き取っているのみでしょうか。
理解する為にできることを中心に考えていきましょう。
☆メモを取りながら話を聞く
メモを取るとあとで忘れても思い出せる
メモを取ると、思考力や集中力の強化ができる
メモを取ると、頭の中にある情報を整理できる
何のツールも使わずに話を聞いていませんか。
メモを取って可視化しながら理解を促す行動はしていくことが大切です。
ここで、メモを取りながら話を聞くという行為が難しいとお話される方がいます。
2つのパターンに分かれます。
一つはそもそもメモを取る習慣がなく、慣れていない
もう一つは、同時並行(マルチタスク)での作業が苦手な方です。
前者の場合はやはり普段から習慣づけ練習すべきです。後者だとしてもあきらめずに練習してみると良いと思います。
☆相手の説明を復唱する
相手の説明の内容の確認を込めて、話した内容を復唱してみましょう。
すると
・自分の作業理解ができているかの確認になる
・間違っていた際は説明者から訂正が入る
オウム返ししすぎも良くはないので
たとえば、説明が一通り終わった際に、やるべきことを口頭で復唱し確認が取れると円滑に進む可能性が高まります。
とはいえ、説明自体が抽象的で理解が出来ないんだ…何言っているんだと思われる方
まだあります。
☆わからない点が出てきたらわかるまで質問する/聞く
わからないまま続けることは損です。
その時間が無駄になってしまいます。
お互いにとって損になってしまいます。
これも普段からの練習で身に着くスキルです。
難しいWeb言語よりも習慣化するのは非常に楽。
これが当たり前に出来ると素敵です!
☆口頭のみの指示で終わらせず、明確化そして具体化への取り組み
作業マニュアルを作る、もしくは、可視化できるツールがあればそれを利用させていただく。
指示の際に、具体的且つ明確にご説明いただくように事前に相談する。
☆自身の特性や困り感を知ってもらう
相手は知らないからそういう状況になって困っていることがわからない人もいます。
事前に伝えておくことで、もしかしたら説明の仕方もわかりやすいように慮ってくれていたかもしれません。
自分で説明する努力はしていましたか、隠さざるを得ない状況だときつい気もしますが
仕事での困り感は自分がどのように行動し対処していくか
それでもできない場合は合理的配慮をいただいて対処することで
健やかに就労継続していけるのではないでしょうか。
上記で説明をいたしましたが、
各々で抱える課題や状況それぞれだと思います。
自分でもできるように行動すること
相手からもフォローをいただいて行動してもらうこと
バランス良くそれが可能になったとき、健やかさや、
先述した自己効力感が高まり、自己肯定感が高まってくるにつながってくるのではないでしょうか。
ひらくでできる障害特性の理解を深める為の方法とは
就労・自立支援ひらくでは、
就労、そして継続、長く働くことを目指して就労の準備を訓練の中で実施しています。
健やかに働き継続できるようにするためには
「自分のこと」についてもっと知っていき、
障害特性を理解しながら、自分の強みを発見、把握し
仕事での困り感、苦手なことについて考えていきます。
可視化できるツールとして
ナビゲーションブック(プロフィールシート、自己紹介書)というものの作成を進めていきます。
自身の障害についての特性をまとめたツールですが、
得意なこと、苦手なこと、自己対処していること、企業へ合理的配慮をいただきたい点などをまとめていきます。
それを通して、自分自身を知り、相手に説明できるようになります。
そして可視化できる相手に伝える為のツールにもなります。
それが結果的にあなたの就労が継続し、健やかに働くことにつながってきます。
ただそれは一人で抱え込まないでください。
ひらくのスタッフは一緒になってあなたのセールスポイント、困り感に寄り添いながら
考えていきます。
これまでの経験や嫌な思いをしたことを振り返らなければならず、気持ちが下がってくることもあるかもしれません。
それでも大丈夫。ひらくのスタッフがいます。頼ってください。
でも全任せにせずに取り組んでもらえると嬉しいです。
まとめ
あれやこれ抽象的な説明が苦手な方への就労継続のアプローチ方法
という題で作成してきましたがいかがでしたでしょうか。
抽象的なものってなかなか頭に落とし込むのは難しいなぁと思います。
かというスタッフも、具体的に伝えていかないと、と身が引き締まるところではあります。
就労移行支援で様々なメンバーさんと出会ってきて
それぞれの苦手な困り感を聞いてきましたが
自分の前向きな姿勢ややっていこう!という気持ちが前提としてあるからこそ
何事も前に進むのではないかと思います。
どうにかしたい、何かできることがあるならやりたい!
そんな方がひらくのメンバーさんで多くいます。
就労して長く続けられるようになる
自分の適性を知り、他者に説明できるようになる
⇒他者に説明できるようになるということは自分で理解していることが前提…
一人で進めていくより、情報を得やすい、助言をもらいやすい環境に身を置くことでメリットも増えていきます。
まずは困り感からでも、どんなことでも構いません、
いつでもお気軽にお問合せくださいませ。
あと、○○のHPのブログ見ました!と言ってもらえると
泣いて喜ぶスタッフおります←私サムガリ
発達障害、精神障害の方の就職に強い就労・自立支援ひらくの
それでは、また!
この記事を書いたのは
支援員:サムガリ
就労・自立支援ひらく
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