オープニングのメンバーさん「jiraranさん」(女性)が仙台市の就労移行支援「就労・自立支援ひらく」でoffice系、ライティングを学び、通所した体験談を執筆して頂けましたので紹介させて頂きます。
就労・自立支援事業所「ひらく」との出会い
障害をもってから、障害者就労という壁に何度もチャレンジしながら、正社員には至らず、アルバイトとボランティア活動を続けていた毎日。
1枚のチラシがきっかけとなり、この2年間お世話になった事業所「ひらく」について、私の体験談をご紹介します。
あくまでも私の体験記なので、関心をもった方は直接「ひらく」に問い合わせをしてください。
親切な支援員の皆さんが丁寧に分かりやすく説明してくださり、見学や体験もできるので安心してください。
「ひらく」の扉はやさしく開かれていた
2016年9月、自宅に投函された1枚のチラシ「ひらく」の前身「manabi」との出会いでした。
短大卒業後、商社、新聞社での営業事務、その後生花店への転職と、若い頃はバリバリと仕事をしました。
交通事故が引き金で足に障害をもってしまいましたが、社会とのつながりはもっていたいと願い、リハビリ後は障害者枠で就職活動を行いました。
しかし通勤方法や年齢、希望職種の壁が大きく立ちはだかり希望は叶いませんでした。
パソコンの勉強、並行してのボランティア活動、その後のアルバイト等、その時にできる活動を探しながら、外に向けての活動をしてきました。
そんな中、家庭環境も少しずつ変化し、両親は高齢となり、通院やリハビリの支援が多くなりました。
その為、プライベートでの活動はだんだん縮小せざるを得なくなりました。
自分との葛藤の中で、「今は何がしたいのか、何ができるのか」と思っていた時に、事業所の見学会に参加し、若い仲間と共に新しい学びにチャレンジすることを決めました。
「ひらく」で知った働くカタチにとらわれない就職あり、在宅あり
“就労”することは=外で働くことだけではなく、“在宅就労”や“起業”という選択があることを、教えてくれたのが「ひらく」です。
就労支援としてのビジネスマナー・面接練習や履歴書の書き方、その後の定着支援はもちろんの事、事業所内で学んでいくいろいろなプログラムに関して、当事者に一番合った目標をじっくりと一緒に考え、方向性を導いてくれました。
Web制作・デザイン・プログラミングといった仕事はもちろん、事務系に必須のWord・Excel・PowerPointの基礎から応用、タイピング、データ入力、ライティングの基礎知識等多方面の知識を所長や支援員の皆さんの指導により、充実した時間を過ごしてきました。
当初から“在宅就労”に活路を広げてみたかったので、自分のペースを作るために通所から在宅への学習という方向に移行して学びました。
自分で出来そうなPC関連の仕事を模索し相談後、最終的に決めたのが「ライティング」でした。
「ひらく」で知った自分への挑戦
事業所に通所するメンバーの障害は様々ですが、個別ブースで学ぶため、隣の方がどんな勉強をしているのかはわかりません。
しかしそれだけプライベートが守られているという事です。
午前・午後の訓練はハードですが、イベントやレクレーションを企画してくださるので、程よい息抜きになり、学習意欲が高まりました。
またPCの基礎知識はとても役に立っています。
Googleでのアドレス取得後に、在宅での訓練を行うためSkypeでのやり取り、Googleドライブ上での添削、在宅就労の一環で行った文字起こし体験、ブログの開設等々、2年前には思いもしなかった数々の変化が、訓練を通して学ぶことができました。
ただ残念ながら私の能力がついていっていないので、安定した在宅就労の道は程遠いのが現実です。
通所・在宅の訓練時間も少ない中、自分なりに時間をやりくりし、日程変更にも応じてくださったお陰でなんとかこれまでやってこられた事は、感謝以外の何物でもありません。
本当に充実の時間を頂きました。
積み重ねていく事、続けていく事が今の自分にとっては必須と考えています。
「ひらく」での印象深い講習
訓練の中心を「ライティング」に決めたものの、文章を書く事の難しさは当初から感じていました。
「起承転結」で内容をまとめることも、テーマを外さないという作業も、いまだに苦労の連続です。その基礎となる講座の数々。
そして、ただ文章を書くだけでなく、PC で検索した際にどれだけヒットするかという部分も課題のひとつです。
ですから、文字起こしの訓練を行い、店舗紹介の記事作成にチャレンジしていた頃は、
- 文章作成の前段階の組み立て
- 情報整理
- ポイントを外さない
という事にかなり集中した事は忘れられません。
現在も文章を書く事に慣れた状況ではありませんが、この積み重ねの講習によって得られた経験は、「ライティング」作業に欠かすことはできない事だと感じています。
指導の担当支援員には、本当に本当にお世話になり、ありがとうございました。
まとめ
事業所の(所長はじめ支援員の皆さん)は、訓練生の体調管理にも気を配ってくださいます。
この2年間大きな変化もなく過ごすことが出来ました。体調変化に関しても、伝えやすい環境・雰囲気であった事はありがたい事でした。
今までも頑張ってきたのに、ちょっとだけ歯車が合わず、生活や仕事のリズムや対人関係等で悩んでいた方も多いかも知れません。
一人で悩んでいても時間は過ぎてしまいます。勇気を持って一歩を踏み出せば、自分でも思いがけない出会いがきっとあります。
年齢的に年長さんの私は、若い訓練生の皆さんからパワーを頂き楽しい時間を過ごしました。
これからも、2年間の学びを無駄にしないように、コツコツと在宅就労を続けていきます。
まず、「ひらく」の扉をあなたがたたいてみてください。
きっと新しい発見、新しい人生が踏み出せる事だと確信します。
文責:jiraran