仙台市のPC系就労移行支援「就労・自立支援ひらく」で
発達障害者の支援充実をを考え、
発達障害(視覚過敏/感覚過敏)の為に作られたmahoraノートを
1か月使用した感想をお送り致します。
動機
発達障害の困り感をツールで改善できないか?と思い、
事業所の支援員と使用して見ました。
勤続5年、就労支援員、ニックネーム・サムガリさん(男性)の感想
mahoraノートの質感や肌感
国産色上質紙を使っているようで
表紙は摩擦が強く、やや硬めなので
頬でこすったら肌が荒れてしまいそうです。
持ち運びの中で水分を持ってしまい
くたびれた寂寥感のあるノートを幾千も見てきましたが
その不安感はある程度軽減できそうに見受けられました。
逆に中身のページはツルツルしていて、書きやすく筆が乗りそうと思いました。
目に優しい色合いで発達障害(視覚過敏/感覚過敏)の負担が軽減
通常ノートでありがちな白の光沢紙を使わず国産上質紙を使っているそうで
光の反射が少なく目の疲れが出にくいとのことでした。
淡く柔らかい色合いのノート(私はレモン色)のため、
私は、アイスを食べると「冷たいっっ!」と染みやすい知覚過敏なところはありますが
視覚過敏や感覚過敏ではないので、あまり軽減できている実感は得られませんでした。
それでも、見ていて癒される感覚になったのでおそらくその感覚が負担を軽減しているように感じました。
就活や仕事で教えられたことを感覚的にメモに残しやすい
メモをする場面というと、就活の実習、見学、もしくは仕事の中で指示されたことやアドバイスされたことを教えられることが多いですよね。
「書き漏れして内容に抜けが出てしまった・・・」
「書いたもののごちゃごちゃしていて見返すとよくわからない」
相手の話を伺いながらメモに残していかないと、なのに・・・と
心配になってしまう。
mahoraノートは「いざどこに何を書きたいか」が整理しやすくなります。
罫線はない代わりに濃い目の色と、薄い色で行が識別できるので
余計な情報が少なく感覚的に判断できるため、すぐメモに残せました。
字は綺麗にならないが、使っていて気持ちが乗りやすい
良いものを使えば、書く字が綺麗になるかと思いきや
字は綺麗に書けませんでした。
シンプルなスタイリッシュなデザインなのでおしゃれで気持ちが高ぶりました。
まとめ
「メモが苦手」
「書くのが苦手」
良く聞きますし、私も得意ではありません。
苦手?といえば苦手だなと向き合ってみて改めて思いました。
今回でいえば、mahoraノートを使用して、書くことの抵抗感ややりづらさを軽減につながりそうですが
それ以外にも、苦手なことに対して、うまく緩和できる、解消できるツールが数多くあります。
自分の努力だけでは難しいこともツールを使うという視点を加えるだけで随分楽になるのではないでしょうか?
就労移行支援に通所しながら、情報を得る、相談して対処法などを考えていけるといいですね。
事業所長、塩崎俊洋(男性)の感想
mahoraノートを知ったきっかけ
発達障害者の中には「感覚過敏」で生きづらさを感じている方が多くいるようです。
その困り感は「ツール」で改善できるケースがあります。
例えば「聴覚過敏」の場合は、周りの音が気になる困り感は
「ノイズキャンセルイヤホン」や「イヤーマフ」で
音を遮る事で改善できます。
当事業所「就労・自立支援ひらく」は就職して継続的に働けるようになる事を目指して支援している事業なので、メモや報連相など仕事上のミスを少なくする為の対策講座を頻繁に行っています。
メモについて
- メモをとる意味が分からない、理由は全部覚えているのでメモをとる必要がないと思っている方
- メモが取れない、理由は何を書けばいいのか?分からない、書くことに集中すると重要な事を聞き逃す
- メモを書いたが見ずらくて読めない
私の困り感は③番で慌てて書くので「字」がミミズがはったような文字になり、なんて書いたか自分でも解読不能になる事が悩みでした。
あなたがメモがうまく取れない理由はもしかしたら「視覚過敏」という症状なのかも?
「視覚過敏」とは光の刺激を過敏に受け、多様なストレスを抱える症状です。
ノートは通常、白背景に黒線です。大人が使うノートは黒線の幅が狭いです。
文字が大きいとはみでます・・・
書いていると、どこの線に合わせて書けば良いのか?分からなくなります。
上手く書けないと段々嫌になり、文字が投げやりになり、汚い文字になり、後で見返すことも嫌になるノートになります。
いつもの私のノートです。
mahoraノートを使用した感想
- 薄いピンクの背景とグレーの2色で、どこに、何を書けば良いのか?判断しやすい
- 行間が広いので、文字を大きく書けるので、文字を書きやすく、後で読み返す時も読みやすい
- ノートがお洒落で持ち歩いていると自己肯定感が高まり、気分が良い
mahoraノートを使用した結果
行間が広いので文字を大きく、そして色分けしてあるので整理して書ける為、後日読み返す事ができました。
色が違う、行間が広い、たったそれだけの違いですが、ノートに記載することが楽しくなり、気持ちが前向きになる事により、「字を丁寧に書こう」と思え、相対的に問題解決する事ができました。
「ノートは白い物」という固定概念に縛られていた自分に気付きました。
今後、就労移行支援の発達障害者の就職支援で「mahoraノート」を使用してみる事を検討していきたいと思えるノートでした。
「メモ、ノートを書くことに困り感」のある方にひらくの講座で紹介したいと思います。
1冊275円のノートで、メモの困り感が改善されたら嬉しいですね。
サービス管理責任者、ニックネーム:1003さん(女性)の感想
mahoraノートを使ってみてまず最初に感じたのが、ノートの色使いについてです。
ラベンダーカラーは眩しさを感じにくい優しい色で、書くことに集中できます。
白い紙だと眩しく感じる感覚過敏の方、発達障害の方におすすめです。
また、1行毎に色分け(網掛け)されているため、途中から行を読み間違えたり、
書いているうちにわからなくなったりする心配もありません。
その為、どんな構成でメモを取ろうか?と考えなくても、感覚的に書くことができます。
メモをすることに苦手意識のある方には、ぜひ一度手にとっていただきたいです。
どんな業界で働くにせよ、メモをとって紙に記録する能力は練習しておいて損はありません。
就活の場面でも、担当者の目の前でメモをとる機会が想定されます。
また、メモは、記録するためだけのものではなく、自分の考えを整理することにも効果があります。
就労移行支援事業所のような訓練ができる場で、練習をするにはうってつけのアイテムなのではないでしょうか?
生活支援員、ニックネーム、塩直さん(女性)の感想
ノートを手にした時、まず目にとびこんできたカラフルな色のノートは
仕事モードの独特な緊張感が和らぐのでは?という印象を受けました。
発達障害の方向けに開発されたmahoraノートは、実際に使用してみると
カラフルな色の影響なのか通常のノートには感じなかった感覚がありました。
通常のノートは開くと真っ白なページですが、mahoraノートはカラフルな色の影響なのか
「記録残し」→「考えを盛り込んだ記録」が記入出来たような感覚がありました。
色の与える影響が、メモをするという同じ動作でも違う結果になることに一番驚きがありました。
「考えを盛り込んだ記録」という点から、使用する場面は、気持ちの書き出しに最適なのでは?と考えます。
mahoraノートのデザインはノートを開くと「カッコイイ」「かわいい」「陽気」
などの感情を先に感じるので、気持ちに正直になれるのではと思いました。
また、仕事の場面において「可愛い」「カッコイイ」と感じる色やデザインを取り入れることは、
仕事に対しても、視点が広がるような感覚をもてるのでは?とも感じました。
引き続き、使用してみたいです。
また、色を変えて使用することで変化があるのかも調べてみたいです。
どこで購入できるの?
就労・自立支援ひらくではmahoraノートを楽天市場で購入しました。
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/mahora+%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88/
「就労・自立支援ひらく」はどんな就労移行支援なの?
発達障害でお悩みの方が複数通所し、年間10名ほどの方が就職して卒業しています。
「仕事の選択肢を増やす為のPCカリキュラム」でスキルアップの目標を持ち
「継続して働く為のコミニケーション・対人訓練」で安定した収入を目指す事業所です。
就職者はPCを使用した職種に就職する方が8割ほど、通所して自分の適正を知り、作業系に就職する方が2割ほどです。
発達障害・感覚過敏・HSP・適応障害・不安障害・鬱・統合失調症・双極性障害、同じ悩みの方と一緒に、
「生きづらさ」を少しでも軽減できればと思います。
*お問い合わせの際ご希望をお伝えください。