【突出した才能“過集中”】集中しすぎて他に手がつけられない時の自己対処や配慮点~ASD、ADHD~

  • 過集中で困っている
  • 自分の特性との向き合い方、付き合い方を考えていきたい
  • 対策できることがあればやってみたい
  • 過集中ってネガティブなイメージしかない

ぜひそんな方に読んでいただきたい内容です!!!

 

目次

「過集中」特性にネガティブなイメージありませんか?

過集中ネガティブなイメージ

発達障害の方は

「社会人としてこのまま働き続けられるのだろうか?」

と自己肯定感が損なわれ

悩まれている方も少なくありません。

逆もまたしかりで発達障害の特性を活かしてのびのびと活躍されている人たちも多いです。

 

発達障害の特徴を知り、強みを活かして、弱みを補っていくことが大切なのではないでしょうか?

 

過集中とは

過集中とは

過集中とは、その名の通り、過度に集中した状態を指します。

極度に集中状態が続くと、著しくパフォーマンスを発揮できることもありますし

著しすぎると心身に影響が出てしまうことがあります。

 

一方でみると「過集中」に見えるし、広い視点でみると「注意散漫

と、とらえられる場面もありますが

過集中」と「注意散漫」はすごく親和性があるように思えます。

 

障害特性と過集中の関連性とは

過集中障害特性ASDADHD

ADHDと過集中の関連性

発達障害の一種でもあるADHD(注意欠陥多動性障害)

  1. よく抜けが多いなぁ(不注意)
  2. 好きな事はできるけれども興味ないことには関心が極端にない(多動性)
  3. とりあえず考えずに行動してしまう(衝動性)

といった3つの傾向が

生活や学業、就労の中で影響を及ぼしている期間が長い障害と定義されています。

 

過集中とADHDの関連性でいうと

 

1つの物事に集中しすぎて他のことに対して切り替えが上手くできないこと

⇒目の前のことに時間を費やしすぎてやめられなくなる

 

が、社会生活を送る中でも就労の場面でも大きなつまずきとなり

悩まれている方が多くいらっしゃいました。

 

自閉症スペクトラム症(ASD)と過集中の関連性

コミュニケーションや他の人とのやり取りが上手くできない

興味関心が偏るといった特徴

対人関係が苦手や、強いこだわりがあるといった特徴を持つ発達障害の一つとして一般的に定義されています。

過集中と自閉スペクトラム症(ASD)の関連性というと

 

自分の興味関心のあることに時間を費やし過度に集中(過集中)することで

1回興味や関心を持つ、取り組んでしまうと過剰なまでに熱を入れて取り組んでしまう。

⇒こだわりを持つ行動が長時間続いている状態のこと?!

 

が社会生活を送る中でも、就労の場面でも結果的につまずきとなり悩まれている方が多かったように思います。

 

これらのつまずきは裏を返すと秀でた才能でもあり

また裏を返すとつまずきにもなるという・・・・

 

 

それではこの過集中という特性が具体的に活かせる場面、ネックになる場面について考えていきたいと思います。

 

就労(仕事)で過集中を活かせる場面(メリット)

過集中メリット

  • 興味と期待されていることが合致していれば人の数倍、強力に能力を発揮できる
  • 任されていることに対して集中力が持続できる
  • 集中する事柄に対して、強力に知識を深められる(学習できる)
  • 短時間で成果を上げられる

 

就労(仕事)で過集中がネックになる場面(デメリット)

 

  • 気付いた疲れがMAXになってしまう
  • 思い込みによるケアレスミスが増えてしまう
  • 睡眠や食事などがおろそかになり生活リズムが安定しない
  • 気になることに対して集中してしまい、考えの偏りが出てしまう
  • 計画を立てて実行しようとするも、計画通りにいかない
  • 優先順位がおろそかになる

 

うまくいかない原因って何だろうと考えてみると・・・

楽しいこと、興味があることを優先してしまう

なくしものをして仕事が中断しやすい

スケジュールをそもそも立てられない、立てたことがない

目の前の仕事を優先しすぎて予定が進まないという事柄などが挙げられます。

 

過集中の自己対処と配慮点

過集中自己対処配慮点

気付いたら疲れがマックスになってしまう

自己対処)

・ポモドーロテクニックを応用する

短めの作業と短い休憩を繰り返す時間管理術のこと

強制的に休憩を取るようにしておくと時間の感覚を意識するようになり仕事に没頭していることに気付きやすくなります。

・タイムスケジュールを作成する

・休憩時間を必ず作業予定の中に組み込んでおく

・体調管理チェックシートで自分の状態を可視化しておく

・「もっとやれるからやる」のではなく、「まだやれる」という状態で手を引く勇気を持つ

 

考えられる配慮点)

・休憩時間の設定の相談対応

・作業スケジュールの相談対応

 

 

思い込みによるケアレスミスが増えてしまう

自己対処)

・指示を聞く段階で思い込みはないか確認を取る

・ケアレスミスはあるという腹積もりで作業を進める(思い込みを計算に入れる)

・複数のことを同時にせず、一つ一つ完了させていく

・ケアレスミスが多いポイントに絞って見直しする

・自分に合った確認方法の確立

⇒よく聞くのが確認を取るときに一通り終わってからミスがないかすべて確認をとると後半疲れてしまって結果的にミスを発見できずに・・・なんてことも。ここまでやったら確認を取る、違った角度から確認をしてみるなど、自分に合った確認方法を確立していけると強いですね。

 

考えられる配慮点)

・進捗確認の対応

・内容の確認と修正

・マルチタスクにならないよう逐次処理できるような業務の配慮

 

睡眠や食事などがおろそかになり、生活リズムが安定しない

自己対処)

・関わっている人や目的を思い出して思いとどまる(こえてはいけないラインを設定する)

・生活リズムの安定を最優先事項とすし、当たり前の行動という認識を持つ

・生活管理記録の作成

具体的には・・・

食事を作るのが面倒⇒簡単に作れるものを準備

服を着替えるのが面倒⇒前日に準備しておく

風呂に入るのが面倒⇒シャワーのみで対処

動くのが面倒⇒室温を活動しやすい状況に整える

 

考えられる配慮点)

・阻害要因についての相談対応

・生活管理の中の工夫点の助言

・勤務時間の調整

⇒働く段階、就労フェーズであれば生活リズムは安定して臨んでいるはずなので就労移行支援などで準備して対処ができるようになって具体的に活動していきたいですね。

 

気になることに対してのみ集中してしまい、考えの偏りが出てしまう

自己対処)

・興味の薄い、苦手な作業に取り組む時間を意識してつくる(仕事全体を見通せるようになるため)

・他者の意見やアドバイスを積極的に受け入れる

・オンオフの切り替えをする(趣味、運動で発散、何も予定をいれない等)

 

考えられる配慮点)

・進捗報告

・業務の方向性の相談対応

・本人への適切なフィードバック

 

 

 

計画を立てて実行しようするも、計画通りにいかない

優先順位がおろそかになる

 

 

 

自己対処)

・見通しがうまく立てられなかったり、興味のある作業を優先したりする傾向があるため時間配分を意識しながら改善を図る。

・Todoリストの作成

 

考えられる配慮点)

・スモールステップで確実にできることから業務を割り振る

・慣れるまではシングルタスクでやるべきことを完結させてから次の作業を割り振る

 

まとめ

過集中まとめ

合わない仕事を減らし、向いている仕事を増やす

とはいうものの、過集中という言葉や特性一つをとっても

そこでつまずく困り感は本当に千差万別というか

人によって異なるものだと思います。

 

就労・自立支援ひらく

就労移行支援では

 

自分の働き方を考えていく過程で

自分の向き合い方、付き合い方を一緒にヒントを探っていきます。

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個別での特性も異なりますので、しっかりと向き合い相談を重ねながらですけれども…

 

発達障害をお持ちの方

精神障害をお持ちの方

 

が数多く在籍しております。

実際に障害特性と向き合い働き方を考えていく中で

就労を実現されている方も数多くいらっしゃいます。

 

blogの記事でも多く書いてきたことですが

苦手なことや自分のネガティブな要素と向き合うのは

めちゃめちゃ疲れるし、しんどいと思います。

 

それと同じようにポジティブに自分を捉える時間も取りながら

ひとりではなく、サポートする方と一緒に乗り越えていくことができると思います。

 

改めて仙台の就労移行支援ひらくは

「仕事の選択肢を増やす為のPCカリキュラム」でスキルアップの目標を持ち

「継続して働く為のコミニケーション・対人訓練」で安定した収入を目指す事業所です。

ぜひ、一緒に目標とする働き方を目指していきましょう!!!

精神・発達障害の方の就職率が高いひらくの就職実績はこちらから!!!

それでは、また!!!

 

 

この記事を書いたのは

支援員:サムガリ

就労・自立支援ひらく

〒980-0801

宮城県仙台市青葉区木町通2-1-18

ノースコアビル6F

☎022-725-7224

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この記事を書いた人

あなたの不安・悩みを真摯に向き合い、一緒に考るのが私達です。
「ひらく」に通うと、自分以外に自分の事を考えてくれる人が圧倒的に増えます。
社会人になると自分にアドバイスしてくれる人がいなくなりますから「ひらく」に通っている2年間は非常に貴重な時間となると思います。
就職支援はもちろんですが、これからの人生が良くなるよう向き合います。
考え方→発言→行動→習慣→性格→運命が変わるきっかけになると思います。

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