文章作成道場より、疲労やストレスへの対処法という題材でメンバーの「レストア」さんより作成いただきました。
自分は元々、あがり症で、面接や試験などプレッシャーのかかる場面では緊張が高まり、
自己表現や満足のいくパフォーマンスが発揮できない性質です。
また、私の症状の一つにパニック発作があり、
突発的な症状が発言した場合に冷静さを失うことがあります。
そこで今回は私が効果を実感した、ストレスや緊張状態を和らげる一つの対処法を紹介したいと思います。
これは古武術研究家の甲野善紀氏が考案した
「鷹取の手」という横隔膜を下げて緊張を解く技です。
横隔膜を下げて緊張を解く技「鷹取の手」
「手のひらのくぼみの辺りには『労宮(ろうきゅう)』という場所があり、
昔から『鎮心の急所』として知られていました。
ここを刺激すると、横隔膜が下がり、緊張感が和らぐのです」
労宮を押すだけでもいいのだが、さらに効力を強くするために考案されたのが「鷹取の手」だ。
まず、親指、人さし指、小指の先端を寄せるようにしてくっつける。
両手で同じ形を作ったら、薬指を外側に反らせるため、薬指どうしをひっかける。
そして、肩を広げ、胸が左右に開くようにする。それだけだ。いすに座ったままでもできる。
記者も試してみたが、手でこの形をとるだけで、不思議と心がすうっと静まっていく感じがした。
「試しに」と甲野さんが、道場にあった日本刀を取り出し、顔の横にひゅっと刃を走らせた。
けれど不思議と不安も恐怖も感じない。
次に、「鷹取の手」をほどいて同じようにされると、身がすくんだ。この違いは何?
「体と心はつながっています。恥ずかしいときに顔が赤くなるなど、心の状態が体に出るなら、その逆もある。体を使うことによって、心をある状態にもっていくこともできるのです。最近の教育では、体が精神状態に影響することを無視しすぎです」(甲野さん)
集中力を高める技もある。
用意するのは、スポンジなど小さくて柔らかいもの。果物などを包む白い発泡スチロールのネットでもいい。
これを2~3センチほどの小片に切り、指の付け根に挟んで手を握るだけ。逆に、指先に挟んでしまうと気が散って不安が高まるので要注意だ。
また、自信を高めたいときは「旋段(せんだん)の手」を。
まず手で拳を作ってから、人さし指をぎゅっと内側に折り込み、小指は曲げたまま外側に。親指は甲のほうへ反らす。
そうすると、自然に指がらせん状を描く。
この状態になると、意識しなくても肩が落ちて脇が締まり、体全体に力がみなぎる。「自然に自信がわいてくる」(同)という。
指の動きは心の動きにも直結している。仏像の印や浮世絵などに見られる手の動きも、昔はその効用が広く知られていたからかもしれない。
知るほどに奥が深い“東洋の知恵”。先人の技を味方にして、受験本番では実力を発揮してほしい。
※週刊朝日 2015年1月23日号より抜粋
出典 あがり症なら覚えておきたい「鷹取の手」とは
https://dot.asahi.com/wa/2015011300110.html
まとめ
動画サイトで「鷹取の手」で検索してみると数件見つかるので参考にしてみてください。(実演しているものを視聴すると理解が早いかと思います)
高所恐怖症の方が「鷹取の手」をやってみたら高所の風景がTV画面のように感じて落ち着いたという例もあるようです。
緊張する場面がやってきたら、物は試しにやってみてください。
この記事を書いたのは
ひらくのメンバー「レストア」さん
編集:支援員サムガリ
就労・自立支援ひらく
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